山形県鶴岡市|SDGsの理念に沿ったデジタル化施策による地方創生の成功事例!

山形県鶴岡市|SDGsの理念に沿ったデジタル化施策による地方創生の成功事例!

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多くの地方自治体では、地元産業の後退や若年層の地元離れなどの影響で、人口の減少や地域の衰退化が問題となっています。地方での人口の減少に伴い、首都圏の一極集中が進んでおり、このままでは都市部と地方での経済的格差が年々拡大してしまう可能性もあります。

そんな中、各自治体では新型コロナウイルス感染拡大を契機に、観光地でのワーケーション施設の建設や通信環境の整備、自治体業務や地域社会を利便化するDX化への取り組みなどが積極的に行なわれるようになり、地方創生や地域活性化を目指しています。

今回は、SDGsの理念に沿ったデジタル化の推進や、地域の気温や環境を生かしたワーケーション施設の建設を通して地方創生に取り組んでいる山形県鶴岡市の事例を紹介します。

人口 122,203人
面積 1,312㎢
公式ホームページ https://www.city.tsuruoka.lg.jp/
市役所住所 〒997-0035 山形県鶴岡市馬場町9-25
主な観光地 クラゲドリーム館致道博物館松ヶ岡開墾場など
本社を置く企業 株式会社荘内銀行株式会社庄交コーポレーション など

鶴岡市は、東北地方にある市町村の中で最も面積が大きく、全国でも7番目に大きな面積を誇っています。庄内平野の南部に位置しており、田園や森林、海岸などの豊かな自然と世界最先端の研究施設などが組み合わされている市です。

同市は、日本の文化発祥の地としても知られており、学校給食やサーフィンが有名な例です。学校給食の発祥は、1889年にお寺で私立忠愛小学校が開かれ、僧侶たちが子供たちに昼食を振舞ったことが始まりだと言われています。また、海岸で船の底を使ってサーフィンをしている記載が江戸時代の書物から出てきていることからサーフィン発祥の地とされています。

鶴岡市の取り組み

SDGs未来都市に選定

画像引用元:鶴岡市公式サイト

SDGs未来都市は、SDGsの理念に沿った取り組みを推進している全国の都市の中から、特に経済・社会・環境において持続可能な開発を実現するポテンシャルが高い都市が内閣府によって選定されるもので、鶴岡市は令和2年7月に選定されました。

現在では、テレワークの実施、ワーケーション、マイナンバーカードの普及などのデジタル化整備によるSDGsを推進することにより、社会課題である東京一極集中を是正して首都圏からの移転・移住を含めた地域活性化を目指しています。

鶴岡市のSDGs未来都市選定について

鶴岡みらい健康調査

鶴岡市は慶應義塾大学先端生命科学研究所と連携協定を締結し、鶴岡みらい健康調査を実施しています。この調査では、市民の健康診断情報やアンケート調査、血液や尿などを分析し、生活習慣病の予防方法や早期発見の検査指標などを行なっています。これらの結果をもとに健康な地域づくりを目指しています。

鶴岡市みらい健康調査ホームページについて

鶴岡サイエンスパーク

2001年に慶応義塾大学先端生命科学研究所の開設を契機に、山形県、鶴岡市、大学、民間企業など官民・官学連携で世界最先端の研究をする鶴岡サイエンスパークが作られています。鶴岡サイエンスパークで実施されている研究の1つである、生物データをITを用いて理解する「統合システムバイオロジー」が新しい生命科学として注目を集めています。欧米の国では、大学や一流企業が地方を拠点とする場合が多く、鶴岡サイエンスパークは日本での地方創生の成功例として挙げられています。

鶴岡市サイエンスパーク紹介

新しいワーケション施設「SHONAI HOTEL SUIDEN TERRASSE 」

画像引用元:SUIDEN TERRASSE

鶴岡市が位置する山形県庄内地方では、田園風景がランドスケープとなっています。そこで、田園風景と調和する、水田に浮かぶように建設されたのがSUIDEN TERRASSEです。コンセプトは、晴耕雨読の時を過ごす、田んぼに浮かぶホテルです。

スイデンテラスだから味わえる空間、食、本、農、癒、地域を感じながら休暇を楽しむことが可能で、食事のメニューには、自社農場で収穫した野菜が使われています。また、季節ごとに開催する収穫体験などを通して鶴岡市の農業が体験できる点も魅力的です。ホテルの造りも木造の部分が多く、居心地のよい空間でワーケーションを行なえます。

SHONAI HOTEL SUIDEN TERRASSE公式ホームページ

鶴岡市における補助金制度

出産支援給付金

鶴岡市では、出産・子育ての経済的負担を軽減し、子育て環境を整備していく目的で鶴岡市に住民登録している新生児を対象に給付金を支給しています。

給付対象児申請方法給付額申請者
① 令和3年4月2日から令和3年12月31日までの間に出生し、山形県内に出生後最初の住民登録をされた者で、令和4年1月1日時点で鶴岡市に住民登録している新生児

② 令和4年1月1日から令和4年3月31日までの間に出生し、鶴岡市に出生後最初の住民登録をした新生児
※給付金の申請前に死亡した新生児及び死産(妊娠満12週以後の死児の出産)についても対象となります。
①該当者の人: 対象者の方には令和4年1月中旬頃に申請書を郵送いたしますので、令和4年2月末までに郵送にてご提出をお願いします。

②該当者の人: 出生届時に申請書をお渡しします。担当課窓口にご提出をお願いします。
給付対象児1名につき58,000円

給付対象児の父または母のいずれかで申請時に鶴岡市に住民登録されている方

鶴岡市出産支援給付金について

未熟児養育医療費助成金

生まれたお子さんが未熟児なため、医師が入院が必要と判断した場合、保護者の申請により指定養育医療機関での医療費と食事療育費の自己負担分が給付されます。この際、所得制限はなく医師の意見書をもとに審査し決定します。

申請に必要なもの・申請者のマイナンバーカード
・来庁者の本人確認できるもの
・お子さんの健康保険証
・お子さんの子育て支援医療証

鶴岡市未熟児養育医療費助成制度について

住宅リフォーム支援事業補助金

鶴岡市では、自己もしくは2親等以内の親族が所有し、自己が居住する住宅に関するリフォーム工事を市内業者によって工事されることで補助金が給付されます。補助基本額は、移住世帯、新婚世帯、子育て世帯で工事費の20%(上限30万円)、一般世帯は工事費の10%(上限20万円)の補助となります。

また、昭和56年5月31日以前に着工された旧耐揺基準の住宅を補強工事する場合、改修に必要な費用の3分の1かつ上限60万円が補助されます。

鶴岡市住宅リフォーム支援事業補助金について

鶴岡市失業者正規雇用奨励金

鶴岡市は、新型コロナウイルス感染症の影響で失業を余儀なくされた方の再就職を支援するため、新型コロナウイルスの影響で離職した方を正規雇用し、6カ月以上市内で勤務させた事業者に対して対象労働者1人につき最大60万円を交付します。

奨励金額交付対象事業者の要件
対象労働者1人につき60万円
1事業者につき最大200万円
・市内に事業所を有する雇用保険雇用事業所である
・令和3年4月1日以降に、対象労働者を正規雇用し、6カ月以上継続して雇用している
・市税等を滞納していない

鶴岡市失業者正規雇用奨励金について

RESERVAでワーケーション・DXを推進

山形県鶴岡市でもワーケーション施設運営などにより地方創生を目指していますが、これらの取り組みに必要不可欠なシステムが「予約システム」です。予約システムを導入することにより予約受付業務や会計業務を省人化、デジタル化できます。当社が提供する予約受付システムRESERVA(https://reserva.be/は、20万を超える事業者・官公庁に導⼊されている国内最⼤級のSaaS型予約システムであり、人口20万人を超える規模の自治体のほか、人口5万人以下の小規模な市町村でも導入実績があり、最も選ばれている予約システムです。さらに、Zoomとの連携機能を搭載するなど、業務のデジタルトランスフォーメーションを図れるため、 スマートシティ化をさらに推進することができます。

予約システムRESERVAの概要はこちら

地方創生事業への導入事例(各項目概要ページにアクセスできます)

自治体で活用されている予約サイト紹介

まとめ

山形県鶴岡市では、官民協力のもとSDGsの理念のもとデジタル化施策に積極的に取り組んでいます。また、鶴岡サイエンスパークでは、大学、民間企業、市民などを巻き込み世界でも注目される研究が行われていることもあり、鶴岡市全体の活性化に大きく貢献しています。今後の地方創生では、地域の活性化だけを念頭に置いて取り組むのではなく、鶴岡市のように社会問題の解決に向けた取り組みと並行して地域創生を目指していくことが理想像と言えます。今回紹介した鶴岡市でも重要視されていたデジタル化社会の実現を助長するシステムが「予約システム」です。イベントやワーケーション施設などのデジタル化の1つとして予約システム導入を検討してみてください。

予約システムで、ビジネスを効率化

RESERVA.lgは、自治体向けのクラウド予約システム。官公庁、自治体における導入実績は500以上。公共施設予約、自治体のイベント、窓口予約など様々なシーンで導入されています。