愛媛県西条市|「住みたい田舎」ランキングで1位を獲得した地方創生政策を紹介!

愛媛県西条市|「住みたい田舎」ランキングで1位を獲得した地方創生政策を紹介!

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愛媛県西条市は、宝島社が発行する『田舎暮らしの本』(2021年2月号)で発表された「2021年版 住みたい田舎ベストランキング」において、全部門(総合・若者世代・子育て世代・シニア世代)で全国第1位を獲得しました。

西条市によると、移住に関する相談件数は昨年の5倍に増え、コロナ禍で様々な移住促進イベントが制限される中、独自の政策を進めてきたことで、着実な成果を積み重ねています。
今回は、西条市で、自治体・住民・民間企業が連携して実施されている地方創生の取り組みについて紹介します。

愛媛県西条市の基本情報

人口 10万8654人
面積 510.04km²
公式ホームページ https://www.city.saijo.ehime.jp//
市役所住所 〒793-8601 愛媛県西条市明屋敷164
主な観光地 石鎚山鉄道歴史パークうちぬきアサヒビール四国工場など
本社を置く企業 クリーンメカニカル株式会社株式会社トップシステムなど

西条市は、愛媛県東部に位置し、南は西日本最高峰の石鎚山、北は瀬戸内海に面しています。瀬戸内海地方の温暖な気候と、豊富で良質な地下水「うちぬき」が湧き出す自然環境を活かして、農業・工業ともに四国最大規模の地帯として発展してきました。

しかし、2010年および2015年の国勢調査をもとに、西条市自治政策研究所が行った調査で、市内の全25小学校区のうち、半数以上の15小学校区が消滅可能性都市の条件に該当していたことがわかりました。市は結果を公開し、住民の協力を得て、「持続可能なまち」を目指した地方創生が始まりました。

消滅可能性都市:人口流出や少子化により、将来消滅する可能性がある市区町村のこと。国土交通省の定義によると、2010年から2040年にかけて、20~39歳の若年女性人口が5割以下に減少する市区町村を指す。

自然環境を活かしたアウトドア施設

市街地から湧き出る地下水「うちぬき」は、環境庁(現環境省)の「昭和の名水百選」に認定され、過去には全国利き水大会で2年連続日本一のおいしい水に選ばれるなど、飲料水としても認められています。別名「水の都」ともいわれる西条市では、その良質な水と豊富な自然環境を活かしたアウトドア施設が、観光スポットとなっています。

フォレストアドベンチャー・西条

2020年4月19日にオープンした愛媛県初の本格アドベンチャー「フォレストアドベンチャー・西条」は、四国最大の自然共生型アウトドアパークです。「伊予三湯」のひとつである「本谷温泉」館に隣接する公園内にあり、近くには温泉キャンプ場も完備されています。

「フォレストアドベンチャー」は、1997年にフランスのアルタス社によって、社員研修用の施設として生まれ、現在、世界で250カ所以上に展開されています。当施設では、地上2~15mの位置で、自然の木から別の木に移動する空中散歩や、大明神川をまたぐジップスライドで、一気に滑降するスリリングなアクティビティが楽しめます。また、利用者の体力、年齢、目的に応じたプログラムも用意しており、新入社員研修やスポーツチームのチーム力アップ研修にも人気の施設となっています。

石鎚ふれあいの里

「ふれあいの里」は石鎚山の麓に位置しており、廃校になった小学校を利活用し、新たにキャンプ場となった施設です。

周囲は四国山地や加茂川など閑静な環境に囲まれ、キャンプやBBQが楽しめる他、2~10人用のケビン6棟を備えており、夜には満天の星空の下で天体ショーを楽しむことができます。敷地内には、Wifiやプロジェクターが完備された研修棟もあり、イベント・研修・懇親会などの団体プランも提供しています。

個別無料移住体験ツアーの開催

西条市では、2018年から移住希望者向けに「個別無料移住体験ツアー」を実施(2021年は開催未定)しています。このツアーは宿泊費・往復交通費・食費すべて無料で、希望者のニーズに合った完全オーダーメイド型です。例えば、子育てに関心がある希望者には児童クラブ、就職に関心がある希望者には、西条市を代表する企業への訪問などを、職員が案内します。個別無料移住体験ツアーセミナーへの参加が必須となりますが、セミナーでは実際に西条市へ移住した先輩からの話を聞くこともできます。

ICT教育の推進

西条市におけるICT教育は、移住希望者を惹きつける魅力の1つです。西条市では2015年度から、市内の小中学校における、電子黒板校務支援システムタブレット端末の導入やICT支援員によるシステム整備支援などを実施しており、学習面・業務面において、成果を挙げてきました。

電子黒板を利用した授業形式は、生徒の集中力や関心を高め、校務支援システムは、教員の成績処理や通知表の管理に大きく役立っています。これらの西条市のICT教育に対する積極的な取り組みは高く評価され、他自治体のモデル都市となっています。2018年には、「第2回全国ICT教育首長サミット」において、西条市が最優秀賞の一つである「2018日本ICT教育アワード」を受賞しました。

起業家支援コミュニティ

 西条市では、総務省の「地域おこし協力隊制度」を起業家支援に特化した制度として活用し、移住の促進・新規ビジネスの創出を目的とした「ローカルベンチャー誘致・育成事業」に取り組んでいます。2018年には、起業支援に関する専門的な知見を持つ一般社団法人Next Commons Labと連携し、西条市での移住・起業にチャレンジする起業家を10人募集しました。

 さらに、市内のコワーキングスペース「紺屋町dein」では、若い起業家の活動拠点となっており、地元の人やチャレンジを応援したい人との交流を通じて、新たなコミュニティとビジネスを生む機会を提供しています。

RESERVAでワーケーション・DXを推進

西条市で行われているようなワーケーション事業、移住体験ツアー、コワーキングスペースの受付業務を効率化するうえで、必要不可欠となるのが「予約システム」です。当社が提供する予約受付システムRESERVA(https://reserva.be/は、26万の事業者・官公庁に導⼊されている国内最⼤級のSaaS型予約システムで、人口20万人を超える規模の自治体のほか、人口5万人以下の小規模な市町村でも導入実績があります。

予約システムRESERVAの概要はこちら

地方創生事業への導入事例(各項目概要ページにアクセスできます)

自治体で活用されている予約サイト紹介

まとめ

今回は、愛媛県西条市における地方創生の取り組みについて紹介しました。地方創生事業は、観光客、起業家、子育て世帯など、様々なニーズを抱える人たちに向けて企画・情報発信していくことが大切です。さらに、住民や民間企業と協力することで、より多くの人を惹きつける魅力的な地方創生政策が生まれることもあります。コロナ禍で、地方移住への関心が進む今こそ、「持続可能なまちづくり」について考える機会を検討してみてはいかがでしょうか。

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