保険

転換期を迎えて進む改革、業務スリム化で従業員の負担を軽減

安心の提供は、トータルでのシステム化がカギ

保険大国ともいわれるほど、日本には数多くの保険商品が存在します。生命保険は終身、定期、収入保障、学資など、損害保険も自動車、火災、地震、生涯、医療・介護と種類豊富で、加えて保険会社数は日本国内の会社に絞っても数十社あります。日本は人生100年時代に突入し健康への関心が高まり、IT(情報技術)の進歩により情報があふれ、時代とともにお客様が求めるサービス内容も変化してきました。そして保険商品が多様化し、保険販売員の力量も必要とされています。

しかし、保険業界は激務で休みが少ない、ノルマ達成の精神的ストレス、不安定な収入といったイメージが先行し、従業員の確保に苦労したり、入社しても数年後には離職してしまう会社は少なくありません。それらを改善すべく、近年の保険業界では従業員のライフサイクルの見直しが進められており、業務ソリューションの1つに予約受付システムの導入が挙げられています。保険内容の詳細を一覧化してお客様が選びやすい画面を作成できる「メニュー登録」、お客様の相談内容によって異なる従業員を配置できる「担当者登録」などを駆使して、従業員には相談業務に集中できる環境を、お客様には相談の前に保険の内容を事前に把握できる環境を整えるなど、システムの使い方1つで業務内容の改善が見込めます。

オンライン予約への切り替えで対面勧誘のデメリットを解消

日本での保険勧誘は長年「対面型」の営業が主流でした。従来の営業活動には移動時間や交通費のコスト負担、1件あたり少なくとも1時間の説明時間を要することから、営業マン1人あたりのノルマ設定が高く、多くの保険会社が課題と認識しました。保険会社の営業に対する世間の抵抗も少なからずあり、飛び込み営業、勧誘行為はトラブルの原因にもなることもしばしば、今後の保険営業においてはモラルリスクを排除する必要があります。また、近年は新型コロナウイルスの感染拡大により、しばらくは対面での保険勧誘を控える動きも出てきており、オンライン化による営業戦略の確立が喫緊の課題となっています。

オンライン化に向けた体制強化はコミュニケーションツールとしてのWeb会議ツール活用のみならず、オンライン面談前の事前アンケート、メルマガ機能の活用による情報提供、こうした複合的な営業戦略を組織で形成していく必要があります。そこで保険会社は、テレビCMを活用した広告戦略や、FacebookやInstagram、Twitterなどのソーシャルネットワーキングサービス(SNS)上でのマーケティング戦略に切り替え、予約受付システムとオンライン会議システムZoomなどのWebコミュニケーションツールを連携させた保険相談窓口に1本化することで、煩雑にならないスムーズな対応が可能になります。業務が効率化されれば従業員は心にゆとりが生まれ安心して働くことができ、顧客満足度の上昇に伴いコーポレートブランディングも向上し、保険商品の価値を高められます。

導入事例

  • 保険加入の相談を予約制に
  • 保険見直しの相談を予約制に
  • 証券診断を予約制に
  • オンライン保険相談を予約制に