当社が提供するRESERVA予約システムは、全国の自治体担当者の負担軽減を目指し、「新型コロナワクチン接種予約システム」を提供しています。4回目の追加接種にも対応し、2024年時点で、320の市町村・企業・医療機関などで稼働中です。
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日本のワクチン接種状況は、2024年1月9日時点でこれまでの総接種回数は4億回以上(内閣府ホームページ参照)、3回接種完了者の割合は、人口全体では67.3%と公表されています。また 、NHKの情報(2024年1月7日時点)によると、3回目接種を完了した人の割合は秋田県が全人口に対し79.06%と最多で、山形県、岩手県、新潟県が続いており、東京都は65.92%、大阪府は60.80%となっています。
厚生労働省は2022年5月20日、60歳以上の人などを対象に5月25日から新型コロナワクチンの4回目接種を開始すると発表しました。4回目接種が今実施される背景とは、そして今後の接種スケジュールや接種対象者は誰なのか、6月以降も新型コロナワクチンに関するトピックは注目を集めるものと考えられます。そこで本記事では、4回目接種に対する各自治体の準備状況について調査し、情報をまとめました。
【免責事項】
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新型コロナワクチンの4回目接種
4回目接種の概要
後藤茂之厚生労働大臣は、「予防接種法施行令」の一部を改正する政令が閣議決定されたことを受け、4回目接種の対象者のうち、60歳以上の高齢者には努力義務の規定を適用するよう政令を改正し、5月25日から施行すると発表しました。また、後藤大臣は「厚生労働省としては、4回目接種を円滑に開始できるよう、引き続き、自治体と緊密に連携しながら、取り組んでまいります」(「厚生労働大臣記者会見概要」より引用)と述べており、準備ができた自治体から順に4回目接種が開始される見込みです。
そのため、自治体によって4回目接種の開始日は異なり、接種を希望される方は自治体の公式サイトなどを通じて情報収集することが必要です。
ワクチン接種の努力義務とは?
「接種を受けるよう努めなければならない」(厚生労働省新型コロナワクチンQ&Aより引用)という規定を指します。厚生労働省は感染症のまん延防止のために、接種に協力してほしいという意図からワクチン接種に努力義務を適用していますが、義務とは異なり、接種を強制するものではありません。
4回目のワクチン接種が推奨されている理由は、各国のデータから3回目接種から時間が経過すると発症予防効果や重症化予防効果が低下するという結果が明らかになったからです。英国健康保障庁の報告によると、3回目接種後は発症予防効果が60~70%程度となりますが、3回目接種から5カ月後にはその効果が0~50%程度に低下すると言われています。
参考記事:「新型コロナワクチン 4回目接種は必要?今後も打ち続けるの?」
参考記事:「ワクチン接種4回目、なぜ必要? 効果は? 海外での使用実績は?」
対象者・費用・使用ワクチン
今回の4回目接種で対象となっているのは、
- 60歳以上の方
- 18歳以上60歳未満で重症化リスクの高い基礎疾患を有する方
です。⒉における基礎疾患を有する方とは以下に当てはまる人を指します。
(1)以下の病気や状態の方で、通院/入院している方
- 慢性の呼吸器の病気
- 慢性の心臓病(高血圧を含む)
- 慢性の腎臓病
- 慢性の肝臓病(肝硬変等)
- インスリンや飲み薬で治療中の糖尿病又は他の病気を併発している糖尿病
- 血液の病気(ただし、鉄欠乏性貧血を除く)
- 免疫の機能が低下する病気(治療や緩和ケアを受けている悪性腫瘍を含む)
- ステロイドなど、免疫の機能を低下させる治療を受けている
- 免疫の異常に伴う神経疾患や神経筋疾患
- 神経疾患や神経筋疾患が原因で身体の機能が衰えた状態(呼吸障害等)
- 染色体異常
- 重症心身障害(重度の肢体不自由と重度の知的障害が重複した状態)
- 睡眠時無呼吸症候群
- 重い精神疾患(精神疾患の治療のため入院している、精神障害者保健福祉手帳を所持している、又は自立支援医療(精神通院医療)で、「重度かつ継続」に該当する場合)や知的障害(療育手帳を所持している場合
(2)基準(BMI 30以上)を満たす肥満の方
BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
(例)BMI 30の目安:身長170cmで体重87kg、身長160cmで体重77kg
(3)新型コロナウイルス感染症にかかった場合の重症化リスクが高いと医師に認められた方
⒉に該当する人には努力義務が適用されていません。そのため主治医等と相談し、接種するメリットとデメリットを考慮したうえで判断することが大切です。
ワクチン接種は全額公費で行うため、無料で受けることが可能です。また、4回目接種では1・2回目接種及び3回目接種で接種したワクチンの種類にかかわらず、ファイザー社製ワクチン又は武田/モデルナ社製ワクチンのいずれかを接種します。
参考サイト:「新型コロナワクチンQandA」
参考記事:「オミクロン株対応ワクチン接種いつから 効果や副反応の情報は?」
4回目接種の効果と副反応
世界に先駆けて4回目接種を行っているイスラエルは、4回目を接種した60歳以上の人の重症化防止効果は、3回接種の人の4倍以上高いと推算しています。また、4回目接種から2カ月近く経過しても、その効果は3回接種の人より3倍以上高かったとのことです。つまり、4回目接種では発症予防効果や重症化予防効果の長期持続性が期待できるでしょう。
ワクチン接種における副反応の割合は、ファイザーとモデルナを合わせた全体で、局所の痛みが78.8%、けん怠感が33.2%、筋肉痛が24.5%、頭痛が21.5%、37度5分を超える発熱が6.6%となっています。接種後以上のような症状が出ることはあるものの、現時点で重大な副反応は確認されていません。
参考サイト:「新型コロナワクチンの追加接種(4回目以降)後の健康状況調査」
参考記事: 「オミクロン株対応ワクチン接種いつから 効果や副反応の情報は?」
参考記事: 「ワクチン接種4回目、副反応は? なぜ60歳以上だけ? 5回目もあるの?」
参考記事:「ワクチン接種4回目、なぜ必要? 効果は? 海外での使用実績は?」
接種スケジュールとその条件
厚生労働省は5月25日から努力義務の規定を適用すると発表していますが、実際に4回目のワクチン接種が可能となるのは、3回目の接種から5カ月後です。今回調査した3県では、4回目接種に向けての準備を始めたばかりで、まだ細かいスケジュールを公表していない自治体が多く確認されました。各自治体はワクチン接種に際し、特設サイトやコールセンター、チャットボット・アプリなどを導入しています。それらを有効的に活用しながら情報収集することが重要になってくるでしょう。
大阪・兵庫・京都の4回目接種(追加接種)に関する調査
本記事では、各自治体の準備状況を以下の4つで分類しました。
大阪府
公開情報内容 | 自治体数(33市中) | |
⒈ | 接種券配布スケジュール/接種開始予定日/予約受付体制/接種場所の全てを公開 | 18市 |
⒉ | 上記のうち、いずれか1つ以上を公開 | 15市 |
⒊ | 「後日詳細を公開」と留める | 0市 |
⒋ | 追加接種(4回目接種)について言及無し | 0市 |
⒈の該当市は、大阪市・堺市・吹田市・泉大津市・高槻市・守口市・枚方市・八尾市・泉佐野市・河内長野市・松原市・和泉市・箕面市・摂津市・泉南市・交野市・大阪狭山市・阪南市の18市、⒉の該当市は、岸和田市・豊中市・池田市・貝塚市・茨木市・富田林市・寝屋川市・大東市・柏原市・羽曳野市・門真市・高石市・東大阪市・四條畷市・ 藤井寺市の15市でした。
兵庫県
公開情報内容 | 自治体数(29市中) | |
⒈ | 接種券配布スケジュール/接種開始予定日/予約受付体制/接種場所の全てを公開 | 14市 |
⒉ | 上記のうち、いずれか1つ以上を公開 | 12市 |
⒊ | 「後日詳細を公開」と留める | 1市 |
⒋ | 追加接種(4回目接種)について言及無し | 2市 |
⒈の該当市は、尼崎市・西宮市・芦屋市・伊丹市・加古川市・西脇市・宝塚市・高砂市・川西市・小野市・淡路市・宍粟市・加東市・たつの市の14市、⒉の該当市は、神戸市・姫路市・明石市・洲本市・豊岡市・赤穂市・三木市・三田市・加西市・養父市・丹波市・朝来市の12市、⒊の該当市は、相生市の1市でした。 ⒋の該当市は、丹波篠山市・南あわじ市の2市でした。
京都府
公開情報内容 | 自治体数(15市中) | |
⒈ | 接種券配布スケジュール/接種開始予定日/予約受付体制/接種場所の全てを公開 | 6市 |
⒉ | 上記のうち、いずれか1つ以上を公開 | 6市 |
⒊ | 「後日詳細を公開」と留める | 1市 |
⒋ | 追加接種(4回目接種)について言及無し | 2市 |
⒈の該当市は、京都市・舞鶴市・綾部市・宮津市・城陽市・南丹市の6市、⒉の該当市は、宇治市・向日市・長岡京市・八幡市・京田辺市・京丹後市の6市、⒊の該当市は、木津川市の1市でした。⒋の該当市は、福知山市・亀岡市の2市でした。
4回目接種に関する自治体の情報一覧(URL)
大阪府
兵庫県
京都府
4回目接種に向けて積極的に取り組んでいる自治体
神戸市
4回目接種では接種券配布時期や予約時期が異なるため、神戸市では接種券発送状況確認サービスを提供しています。また、コロナワクチン接種専用のチャットボットも導入しており、疑問や不安をすぐに解消できる環境づくりに尽力しています。接種券発行では、こうべE-mail接種券と神戸市スマート申請システムという独自の方法で申請を受け付けています。どちらもオンライン上での申請なので、市民が窓口まで出向く手間の削減や非対面でのやりとりを実現しています。
一方で、自分で情報を集めたり予約するのが困難な人向けのサービスとして、予約可能な医療機関を検索できるサイト作成や、市が代わりに日時や場所を指定するおまかせ予約用返信封筒の同封などを行っています。
神戸市では、幅広い層の市民の要望に応える取り組みをしていました。市民が安心してスムーズに予約できる体制は4回目接種率向上に大きく貢献していくでしょう。
参考サイト:「追加(4回目)接種を受けられるようになります~4回目接種により高い重症化予防効果が得られます~」
地方自治体での導入が進む「RESERVA新型コロナワクチン接種予約」システムとは
26万の事業者・官公庁に導⼊されている国内最⼤級のSaaS型予約システムRESERVA(https://reserva.be/)は、新型コロナワクチン接種の予約受付に特化したシステム「新型コロナワクチン接種予約システム by RESERVA」を提供しています。5月25日からの4回目接種開始を受けて、当システムは1~3回目の接種予約機能に加えて、4回目の追加接種予約に必要な以下機能を追加しました。
- 3回目接種の完了者のみ4回目接種が可能
- 4回目接種の対象者を60歳以上のみに制限可能
- 同じ会場で3回目と4回目の接種の予約を1つの予約メニューで受付、もしくはそれぞれ別での受付が可能
- 1つの予約メニューで3回目と4回目の接種対象年齢を別々での設定が可能
- 初回接種(1・2回目)と追加接種(3・4回目)をすべて1つの予約サイトでの受付が可能
- ワクチン種別ごとに接種対象年齢の設定が可能
その他、VRS(ワクチン接種記録システム)や予約接種台帳システムから抽出した接種対象者データの取り込みや予約登録、接種記録の登録、更新も行えます。
詳細はこちら:RESERVA新型コロナワクチン接種予約システム特設サイト
現在、「新型コロナワクチン接種予約システム」のデモ相談会を実施中です。
デモ実演・相談会のお申し込みは、以下特設サイトの問い合わせからご連絡ください。
https://vaccine.reserva.be/
当社は今後も、政府や厚生労働省及び関係省庁の発表に応じて、コロナワクチン接種予約の対応に必要な機能を速やかに開発、独自の調査ノウハウを活かし、皆様のお役に立てるツール、情報を提供します。