マーケティングでのYouTube活用メリットは?企業の成功事例もご紹介!

マーケティングでのYouTube活用メリットは?企業の成功事例もご紹介!

更新
https://www.youtube.com/watch?v=zb09rw21pbQ
参照:YouTube Japan 公式チャンネルより

世界最大級の動画配信サービス、YouTube現在では、新たに“YouTuber(ユーチューバー)”という職業が誕生し、世界の働き方を大きく変える出来事となりました。

最近では、子供のなりたい職業ランキングでユーチューバーが必ずランクインしたり、子供ユーチューバーが人気になったりと、幅広い年齢層が動画を配信し、また楽しむことができるサービスへと進化しています。

そんなYouTubeを使って新たに行われるようになったのが、企業によるマーケティング活用。動画を最大限活用した、現代そして近未来の顧客を獲得する新しいマーケティングの在り方が、様々な企業で誕生しています。

今回は、YouTubeを使った動画マーケティングの活用方法から成功事例まで、幅広くご紹介していきます。新しいマーケティングに着手したい大企業様やなかなか動画の再生回数が伸びず悩んでいる中小企業様など、幅広い方に向けてYouTube動画を使ったマーケティングについてご説明していきます。

動画配信サービス「YouTube」

動画配信サービスYouTubeは、2005年にアメリカで誕生し、その後約20年の年月をかけて、世界で10億人以上のユーザーを抱える世界最大の動画配信サービスへと成長しました。

またGoogle に次いで世界で2番目に大きい検索エンジンとしての位置も確立しており、目的に応じた様々な利用が可能なサービスとなっています。

参照:Less than Half of Google Searches Now Result in a Click by Rand Fishkin, 2019.08.13

では、YouTubeを企業のマーケティングに活用すると、どのようなメリットが考えられるのでしょうか。

YouTubeでのマーケティングのメリット

<動画配信を無料で始められる>

YouTubeがこれほど多くの人々に親しまれている要因の一つに、誰でも無料で動画配信ができるという利点があると考えられます。

もちろん動画の作成の段階ではソフトを使用したりとお金がかかりますが、企業専用アカウントを作成してYouTubeに動画を上げるのにお金は一切かかりません。

マーケティングにあまりお金をかけたくないとお考えの中小企業様や個人事業主の方々でも手軽に始められるのも魅力的なポイントの一つです。

<世界中にアプローチが可能>

SNSを活用したり、ほかの動画配信サービスを利用するのもマーケティング戦略として有効ですが、YouTubeをあえて利用する最大の魅力は、世界中に動画配信できることです。10億人以上に自社の製品やサービスをアピールできる媒体は、そう多くはないはずです。

グローバル展開を視野に入れている企業様や、幅広い年齢層の顧客獲得を目指している企業様は、YouTubeを企業戦略の一つに入れてみるのもおすすめです。

<広告で収入を稼ぐことができる>

YouTubeのサービスを普段から利用している方はご存じだと思いますが、動画再生すると、動画広告やアンケート広告が表示されることがあります。YouTubeはこの“広告”をアカウントそれぞれの収入にしています。そのため、YouTube動画を配信している企業や個人は、その広告を自分の動画に掲載することで、ただ無料で動画配信するだけでなく、広告収入を稼ぐことができます。

しかしこれには一定の条件があります。

1. YouTubeパートナー プログラム(YPP)に申し込む

まず必要最低限として、このYPPというプログラムに参加を申し込み、認められる必要があります。以下がその認可条件です。

すべてのYouTubeの収益化ポリシーを遵守している。
YouTubeパートナー プログラムを利用可能な国や地域に居住している。
・有効な公開動画の総再生時間が直近の 12 か月間で 4,000 時間以上である。
・チャンネル登録者数が 1,000 人以上である。
・リンクされている AdSense アカウントを持っている。

これらの条件が認められると広告収入やグッズ販売など、YouTubeを使って収益化できるようになります。

2. 広告収入をを得るための条件を満たす

では次に、広告で収入を得るにはどのような条件があるのでしょうか。

18 歳以上である、または AdSense 経由での支払いに対応可能な 18 歳以上の法的保護者がいる
広告掲載に適したコンテンツのガイドラインに準拠したコンテンツを作成している

以上の条件がそろって初めてYouTubeを使っての広告収入を得ることができます。

YouTubeマーケティングのポイント

それでは、YouTubeを企業のマーケティングに活用する際、どのようなポイントが大切になるのでしょうか。まずは試してみるのも手ですが、初めから大失敗する前に、基本的な活用ポイントを押さえておきましょう。

<YouTubeでもSEO対策は大切>

企業がマーケティング戦略を行う上で重要なのが、SEO対策。Googleへの対策でSEO対策を行う会社や企業は多くみられますが、YouTubeにおいてのSEO対策を行っているところはあまり見受けられません。

しかし、YouTubeの動画作成においても、SEOを意識することは大変重要です。ただ掲載したい動画を作成するのではなく、YouTubeに「好かれる」動画を企業の中でも試行錯誤して考えてみてください。

<視聴者に嫌悪感を抱かせない工夫>

先ほど広告収入の話をさせていただきましたが、広告は正直見る人にとって、あまり良いものではありません。テレビでも、録画した番組にあるCMをスキップできたりYouTubeでも最近、課金することで広告の表示をなくすことができる機能が誕生しています。

広告をどのように掲載するか、また、どこかの企業と共同制作したりPR動画を作成する場合は、視聴者に「やらせ感」を見せない工夫を行ってください。

<顧客のニーズにあった動画配信>

企業や会社が動画配信を行ううえで、自社の良さをアピールすることは大変重要です。しかし、アピールのために、視聴者の視聴目的とは違う動画を作成してしまわないよう注意が必要です。

例えば、

最近流行っている「踊ってみた動画」。堅いイメージがある企業が自社のイメージ払拭のために行うのはよいかもしれませんが、町の小さな企業がいきなり踊ってみた動画をあげたところで、視聴者や顧客のニーズに答えていることにはなりません。

「流行っているから」「面白いから」などの単純な理由で動画を作成せずに、しっかり戦略を立てたうえで動画配信を行うようにしましょう。

<「見たい」から「欲しい」「やってみたい」へ>

企業の売り上げや業績アップのためにYouTubeを活用する最大の目的は、knowからdoにもっていくこと。つまり、動画を視聴した方々に、自社のサービスや製品を利用したいと思わせることが最終的なゴールとなります。

そのために、自社のサービスや製品が客観的にどのようなイメージを持たれているかをしっかり把握しましょう。自社から見た自社サービスイメージと、他社から見た自社サービスイメージは、案外違う可能性があります。

自社の客観イメージが理解できたところで、自社が持っていきたいイメージとの乖離部分を分析し、その乖離部分を、YouTubeを活用してどのように縮められるか考えてみると良いかもしれません。

YouTube活用成功事例<大企業編>

マーケティング戦略のポイントを学んだところで、いくつかYouTubeを活用した企業の成功事例をご紹介していきます。ご紹介するどの企業も、自社にあったYouTube活用をされているので、参考にしてみてください。

avex

参照:avex公式YouTubeチャンネルより

初めにご紹介するのは、DA PUMPや大塚愛、AAAなど、様々な有名アーティストが多く所属している芸能プロダクション、「エイベックス株式会社」です。

YouTube公式アカウントは2008年に開設され、その後アーティストのMVやダンス動画などを配信しています。

新型コロナの影響で外出自粛を余儀なくされた時期には、所属アーティストの過去のライブ映像を配信。その時代のニーズにあったYouTube配信を行っています。

マーケティング戦略として面白いのは、新曲のPR動画配信。新曲のMVの一部分だけを掲載することで、ファンや視聴者の購買意欲を沸かせる戦略になっています。avex所属のアーティストがそもそも、ダンスやパフォーマンスに定評のあるアーティストばかりなので、avexの魅力を最大限生かした戦略なのではないでしょうか。

ちなみに、YouTubeチャンネル登録者数は2020年10月の時点で546万人です。(参照:avex公式YouTubeチャンネルより)

GoPro

参照:ゴープロ公式YouTubeチャンネルより

続いてご紹介する企業は、アメリカで2002年に設立し、「GoPro カメラ」が世界中で話題となった、「GoPro」です。

こちらの企業のYouTubeチャンネルでは、自社のカメラで撮影した動画をあげることで、その性能をアピールしています。GoProカメラにしかできないアングルでの動画や、宇宙・海底で撮影した動画など、思わず見入ってしまうようなハイクオリティの動画が沢山掲載されています。

他の企業と違うのは、動画の種類がほとんどないこと。自社製品の紹介や製品を使った動画紹介以外は載せていません。色々なことに挑戦して自社をアプローチする企業が多いのに対し、Goproカメラで撮影した動画とPR動画のみでで勝負しているところに、自社製品に対する絶対的自信が感じられます。

こちらのYouTubeチャンネルの登録者数は、2020年10月時点で975万人です。

BEAMSBROADCAST

参照:BEAMSBROADCAST公式YouTubeチャンネルより

続いてご紹介するのは、株式会社ビームスホールディングスが手掛けるセレクトショップブランド「BEAMS」です。

子供から大人まで幅広い年齢層が楽しめるファッションアイテムを多く販売しているBEAMSでは、YouTube公式チャンネルで、クリエイティブディレクターによるトレンド解説動画をアップしています。

近年SNSやネット検索で多くのトレンド情報を得ることができますが、一方で 信憑性が高いトレンド情報を集めるのは大変難しくなっています。

ファッショニスタに親しまれているBEAMSのクリエイティブディレクターがトレンドについて解説することで、ファッション好きの情報収集に役立てるほか、自社アイテムの宣伝にも繋がるため、企業側と顧客双方にメリットのある動画戦略と言えるのではないでしょうか。

チャンネル登録者数は、2020年10月時点で3.1万人です。

YouTube活用成功事例<中小企業編>

葬儀葬式ch有限会社佐藤葬祭

参照:葬儀葬式ch有限会社佐藤葬祭公式YouTubeチャンネルより

先ほどまでは、大企業の成功事例を紹介してきましたが、ここからは中小企業の活用事例をいくつかご紹介していきます。

最初にご紹介するのは、関東で葬儀葬式を営む有限会社「佐藤葬祭」です。YouTubeで葬儀・葬式というとあまりイメージが湧かない方もいらっしゃるかもしれませんが、134万回再生を達成した動画もあるほど、多くの方々に視聴されているチャンネルです。

配信している動画の特徴は、代表取締役社長自ら“葬儀・葬式のマナーや知識”を解説している点です。葬儀はいつどのタイミングで行われてもおかしくないため、事前にそのマナーや知識がない方々は、急にその必要に迫られて困ることがあります。

また、周りの人に聞きにくいマナーや知識でもあるため、いつでも情報がYouTubeで得られると大変便利です。

チャンネル登録者数は2020年10月時点で9万人を超えており、YouTubeを検索エンジンとして使う方々に向けた動画提供の成功例です。

ファクトリーギア

参照:高野倉 匡人ファクトリーギア公式YouTubeチャンネルより

続いてご紹介する企業は、世界のトップブランドの工具を厳選した専門店、「FACTORY GEAR」の代表、高野倉 匡人(たかのくら まさと)さんのYouTubeチャンネルです。

実は、こちらのファクトリーギアの公式YouTubeチャンネルがあるのですが、そちらの登録者数は約3000人。一方で、高野倉さんのチャンネル登録者数は3.8万と10倍以上の違いがあります。

なぜ登録者数が多いのか、その最大の特徴は、なかなか試用して確認できない工具の使い勝手やおすすめの商品が分かるところです。文具やちょっとした商品は、お試しで使用できたりするのですが、工具はなかなかお試しできない商品。値段も安くはないので、お店であらかじめ商品の使い勝手やレビューを行って情報提供してくれるのは、顧客からして大変ありがたいです。

おうちDIYも流行っているので、現代の需要にもマッチする動画配信となっているのかもしれません。

片付けトントン

https://www.youtube.com/watch?v=IvHZ7Y_8EC0
参照:片付けトントン公式YouTubeチャンネルより

最後にご紹介するのは、掃除代行や不用品回収を行っているサービス、「片付けトントン」です。

こちらのYouTubeチャンネルで人気なのが、ゴミ屋敷の片付け動画。片付け代行を行う社員の凄さも感じられますが、中には「見ているだけでストレス解消になる。」「自分も片付け頑張ろうと思えた。」など、観ている方々の気持ちまで前向きにしてくれると評判のようです。

汚部屋がスタッフの手により見違えるように綺麗になっている動画の数々は、どこか中毒性があり、離脱せずに最後まで観たくなる点も、人気の秘密ではないでしょうか。

2020年10月時点でのチャンネル登録者数は22万人越え。愛知県のみで代行を行っている会社とは思えないほどの登録者数です。

他のSNSと併用はマーケティングに有効?

以上いくつかのYouTubeを使用した企業の成功事例をご紹介してきましたが、この記事をご覧になっている企業様の中には、他のSNSとの併用を考えているまたは既に使用している方々も多いかと思われます。

もちろん、他のSNSと併用することで、発信できる媒体やその発信手段は広がります。しかし、いくつも併用するのはあまりおすすめできません。

YouTubeやSNSは、たくさんの情報を発信できる一方、情報の流れも急速なため、定期的に更新や改変を行っていく必要があります。大企業や時間、お金に余裕のある方は沢山併用してしまっても良いかもしれませんが、基本的には、自社で発信したいこと、アピールしたいことにはどの媒体が最適か考えたうえで、それに応じた活用を心掛けるようにしてください。

SNSアカウント運営にお困りの方、これから導入を考えている方々は、こちらの記事も併せてご覧ください。

まとめ

様々なSNSや動画配信サービスが誕生し、情報テクノロジーなしでは時代の波に乗ることができない現代。企業のマーケティング戦略にも、その存在は必要不可欠なものになってきました。YouTubeなどを上手く活用することで、横ばいの売上にも、変化が訪れるかもしれません。

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