「ネット広告に掲載しても顧客が増えない」「新規顧客がリピートしない」。このように、美容室・ヘアサロンの経営にお悩みではありませんか。
美容室は、たくさんのお客様にご来店いただくことで、お店の売上アップにつながります。そのため、技術・サービスレベルの向上と並行して、ポータルサイトや地域誌に広告掲載をしてお店の認知度をアップを図る方も多いでしょう。
しかし、ある程度の規模になれば、スタッフを複数名雇用するため人件費も増えますし、売上を維持するために広告費用もかさんでしまいます。人件費や広告費用をかけずに売上を効率的に増やすにはどうしたらよいでしょうか?
本記事では、RESERVA予約システムを活用した、美容室の売上アップ方法を解説します。売上アップにお悩みの方はぜひ参考にしてください。
美容室の現状
美容室の店舗数
厚生労働省の調査によれば、全国の美容室数は25万7,890件で、その数はコンビニの4.5倍、歯科医院の3.6倍にもおよびます。
国内人口は年々減っていますが、美容室・ヘアサロンの店舗数は毎年過去最高を記録しています。つまり今後1店舗あたりの平均客数が減ることは明らかです。
特に人口が集中する都市部や主要駅近くに店舗が集中する傾向があり、客数を確保しようと値下げや新規クーポン発行による顧客獲得合戦が繰り広げられています。
美容室の平均売上
厚生労働省の統計によると美容室の1日平均単価、平均客数は次の通りです。
- 平均単価:6,118円
- 平均客数(平日):10人
- 平均客数(休日):13.9人
出典:生活衛生関係営業経営実態について(美容業 結果の概要)|厚生労働省
このデータから、美容室の平均売上を算出します。
平均売上は、「客単価×客数×日数」の計算式で求められます。
- 平日売上:6,118円×10名(1日)×18日=1,101,240円
- 休日(土日)売上:6,118円×13.9名(1日)×8日=680,321円
- 1カ月の売上高:1,781,561円
※休業日を月4日とした場合
平均データから算出すると、1カ月あたりの平均売上は約178万円です。単純計算で、年商は2,136万円(178万円×12カ月)となります。
もちろん、出店地域・スタッフ数・営業日数によって変動するので一概にはいえませんが、ひとつの目安として参考にしてください。
美容室の売上構造を理解しよう
美容室の売上を増やすためには、色々な打ち手が考えられます。しかし、闇雲に行っても売上アップにつながらないばかりか、かえって労力ばかりが掛かり、生産性低下を招くおそれがあります。
売上を効率的に増やすためには、まずは「売上構造」を理解することが大切です。売上構造と聞くと難しく感じるかもしれませんが、実はすごくシンプルです。
美容室の売上構造=客数×客単価×来店頻度(リピート数)
お店の売上を効率的に増やすためには、「客数」「客単価」「来店頻度」を意識することが大切です。
たとえば、新規クーポンで新規客を増やしても、リピート数が少なければ売上にはつながりませんし、客数を維持するために割引クーポンを発行し続けてしまうと客単価減少につながります。
そのため、お客様に「また来たい」と感じてもらえるような店舗づくりと、リピーターを増やすための工夫が大切です。
美容室の売上を増やすための対策
美容室の売上を増やすためには「客数」「客単価」「リピート数」が大切であると伝えましたが、具体的にどのような施策を行えばよいかわからない方も多いのではないでしょうか。ここでは具体的な施策を紹介します。
客数アップの施策
ここでの客数とは、まだお店を利用したことのない新規の見込み客を指します。現在では、スマートフォンやSNSの普及により、ユーザーは比較検討を容易に行えるようになりました。「美容室に行きたい」というニーズを持つユーザーに対し、まずはお店を認知してもらうことが大切です。
主な施策としては次のようなものが挙げられます。
- 紙チラシ(DM・ポスティング)
- 街頭呼び込み
- Web広告(Google、Yahoo!など)
- ポータルサイト(ホットペッパーなど)
- 雑誌広告(地域誌)
- SNS広告(Facebook、Instagram、LINEなど)
特に、近年注目されているのがSNS広告です。拡散性が高い上に、ターゲット層に対してダイレクトにアプローチが可能です。
客単価アップの施策
客単価とは、1人のお客様の1回あたりの支払額を増やすための施策です。客単価といっても、闇雲に値上げをしていても他のお店に乗り換えられるだけです。
しかしお客様は価格の安さだけでお店を利用するとは限りません。美容室に行く本来の目的は、「もっと綺麗になりたい」「周りから注目されたい」「若々しくいたい」といった願望があります。また、髪型・容姿を整えるだけではなく「日々の疲れを癒したい」と考える方もいるでしょう。
そうした顧客ニーズを的確にとらえて、他店にはない魅力やサービスを提供することで、客単価アップにつながります。
主な施策としては次のようなものが挙げられます。
- サービスメニューの充実
- オプションメニューの充実
- 接客サービスレベルの向上
来店頻度(リピート数)アップの施策
一度来店いただいたお客様に再来店してもらうためには、「次もあのお店にいきたい」と感じてもらう工夫が必要です。その際、手法だけに着目するのではなく、それによってお客様がどのような感情を抱くか?を想像することが大切です。
具体的には「他店よりもお得だ」「気にかけてくれて嬉しい」といった感情を抱くことで、予約・再来店というアクションにつながります。
たとえば、誕生月に担当者からお祝いのメッセージが贈られてきたら嬉しいものですし、来店から一定期間が経ったタイミングで「最近お元気ですか?」と連絡がくれば、「覚えていてくれたんだ」と感じるでしょう。
主な施策としては次のようなものが挙げられます。
- バースデークーポン
- 来店5回まで割引クーポン
- 1年ぶり来店の方限定クーポン
- メルマガでの定期的な情報発信
- オプションメニュー無料チケット
最も手軽な手法は割引クーポンですが、安易な値引きは売上減少だけではなく、ブランドイメージの低下につながりますので、タイミング・発信頻度には注意が必要です。
売上アップには定期的な検証・改善が必要
美容室の売上アップには定期的な検証・改善が欠かせません。毎月の売上高はあくまでも結果です。売上金額に対して一喜一憂するのではなく、「客数・客単価・リピート数はどうだったか」「担当者ごとに差はあるか」「施策の影響はどれくらいあったか」など、一つひとつ検証することが大切です。
お店全体の平均客単価が6,000円だとしても、店長が8,000円で、スタッフが4,000円の場合は生産性としては2倍の差があります。店長とスタッフ間には技術レベルに差があるということもありますが、さらに具体的な課題特定に踏み込む必要があります。
たとえば、担当者ごとに売上構造を分析したところ、店長のオプションメニューセット率は80%に対し、スタッフは20%であることがわかったとします。そこで、スタッフにオプションメニューを必ず案内できているかどうかを確認すると、「どのように案内したらよいかわからない」「人によって案内しない時がある」などの課題が見つかるかもしれません。
課題を解決するために、オプションメニューの案内方法をロールプレイで改善することで、お客様へ自信を持って案内できるようになり、客単価アップにつながります。
このように売上アップのためには、売上を構成する指標の数値を正しくとらえ、そこに潜む課題を特定し、適した改善策を図ることが大切です。
美容室の売上アップにRESERVA予約システムが役立つ理由・機能紹介
RESERVA予約システムは、予約受付の自動化だけではなく、美容室の売上アップに役立ちます。ここでは、美容室経営に役立つ理由と具体的に活用できる機能を紹介します。
予約リマインドメール
予約リマインドメール機能は、予約頂いたお客様に対して予約日時の再確認を促す自動配信メール機能です。
リマインドメールを受け取ることで、もし予約を忘れていた場合でも思い出してもらえるため、直前キャンセル・無断キャンセル(ノーショー)の防止につながります。また、予約者への気遣い・ホスピタリティといった効果があります。
→予約リマインドメール機能で無断キャンセルを防止【RESERVA機能紹介】
クーポン発行機能
クーポン発行機能は、予約促進に役立つ割引クーポンを発行することができます。クーポン機能を上手に活用することで新規顧客獲得やリピート率向上に役立ちます。RESERVAのクーポン発行機能は、割引額や発行条件(有効期限・利用回数・発行対象)などを柔軟に設定できます。
クーポン発行機能を詳しく知りたい方は以下をご覧ください。
→クーポン機能でリピート率を上げる!導入前の基礎編【RESERVA機能紹介】
メルマガ・DM配信
メルマガ・DM配信機能は、予約や来店時にメールアドレスを登録した顧客に向けて、最新情報やキャンペーン情報などを発信する手法のことです。
近年では、積極的に売り込むことをせずにお客様に役立つ情報だけを発信し、お店のロイヤリティ(愛着・信頼度)を高めるためにメルマガを活用する方も増えています。
「美容室に行きたい」といった顕在化したニーズに対して「キャンペーン中でお得です」「今なら〇〇%割引します」といった案内だけでは、値引き合戦になりかねません。大切なことは、「未だ美容室にいく予定がない」という潜在層をフォローし、ニーズが顕在化した時に迷わず選んでもらうことです。
たとえば、最新のトレンド情報、スキンケアに役立つ情報、お店の近況などを送ることで、お客様に「いつも役立つ情報を送ってくれる」「気にかけてくれている」と感じていただけます。
信頼関係は来店頂いたときだけではなく、それ以外の日常から構築することが大切です。信頼関係があれば、ニーズが顕在化したときに他店と比較されることなく再来店いただけるようになります。
メルマガ・DM配信機能を詳しく知りたい方は以下をご覧ください。
→メルマガ配信機能でリピーターを増やそう!【RESERVA機能紹介】
予約データ分析機能
予約データ分析機能は、過去に予約された顧客情報をもとに、さまざまな指標の分析ができる機能です。予約者の行動を数値化し、得られたデータをもとに仮説検証・改善を繰り返すことで、店舗の課題や、自社の強みの発見に役立ちます。結果として予約件数アップ・売上アップが期待できます。
予約データ分析機能を詳しく知りたい方は以下をご覧ください。
→予約データ分析機能で予約サイトを改善【RESERVA機能紹介】
事前決済機能
RESERVA予約システムでは、予約時のクレジットカードによる事前決済受付ができるほか、事前決済割引を設定できます。オンラインカード決済時割引を上手に活用することで、事前決済の促進や、予約当日のお会計業務負担軽減および業務効率化につながります。
事前決済機能を詳しく知りたい方は以下をご覧ください。
→オンラインカード決済時割引で事前決済を促進しよう!【RESERVA機能紹介】
RESERVA予約システムを導入して売上をアップを実現した事例
ここではRESERVA予約システムを導入したことで、実際に売上アップにつながった実例を紹介します。美容室ではなく鍼灸マッサージですが、店舗に来店いただいたお客様にサービスを提供するというビジネスとしては共通点も多く、参考になるでしょう。
【RESERVA予約システム導入前の状況】
鍼灸マッサージ院A店
- 予約受付対応:電話、HP上の問い合わせフォーム
- 課題:施術中に電話が鳴った場合、施術を中断して電話対応をせざるを得ない状況。また、HPの問い合わせフォームは、施術希望日を第一候補~第三候補まで入力してもらう仕様のため、候補日がすでに埋まっている場合は、何度もメールでやり取りする必要があった。そのため、やり取りの途中で連絡が取れなくなるケースも月に数件ほど生じていた。
このような状況の中、予約の取りこぼしを防ぐとともに、営業中は施術に専念するため、RESERVA予約システムの導入しました。導入後の改善は以下の通りです。
【RESERVA予約システム導入後の状況】
- 導入プラン:エンタープライズプラン/月額22,000円(税込)
- 導入後の効果:24時間365日の自動予約受付が可能になり、営業時間中に電話が鳴ることがほぼゼロにまで減少した。予約希望者は、予約サイト内で空き状況がリアルタイムにわかるようになり、好きな日程を予約できるようになった。予約に関する対応がほぼ不要になったことで、患者さん一人ひとりの施術に専念できるようになり、満足度向上・リピート率向上を実現できた。
- 事務業務の負担が減ったことで、空いた時間を使ってYouTube配信を開始。自身の治療方針や専門的な情報を発信することで、新たな顧客獲得に成功した。
この結果として、月間予約数は2倍になり、大幅な売上アップを実現しました。さらに驚くべき事実はスタッフの数・人件費を増やしていないことです。
エンタープライズプランの利用額2万円(月額)を投資したことで、何倍もの利益をもたらした好例です。
【RESERVA導入後での売上成果】
- 月間予約件数:400件→800件
- 月間平均客単価:5,000円→6,000円
- 月間売上高(客数×単価):2,000,000円→4,800,000円(2.2倍)
まとめ
本記事では、美容室・ヘアサロンの売上アップについて、売上アップの考え方とRESERVAを活用した売上アップの方法について解説しました。
今までネット予約といえば、大手ポータルサイトが中心でした。しかしポータルサイトは新規割引クーポン目当てのユーザーも多く、リピートにつながりにくいという課題もあります。
その点、RESERVA予約システムは、自店舗のオリジナル予約サイトとして使うことができるため、ポータルサイトのような広告掲載費が掛かりません。このように、新規顧客の獲得と、リピートを促進するための施策はそれぞれ分けて考えると自店舗の課題や打ち手が見つかりやすくなります。
本記事の内容とRESERVA予約システムを活用してぜひ売上アップに挑戦してください。RESERVA予約システムは無料から使えるクラウドサービスです。美容室の導入事例・売上アップ事例も豊富ですので、ご興味のある方はぜひ試してみてください。