サイテーションは、Googleマップ検索やローカルSEO(MEO)において重要な役割を果たします。
特にローカルビジネスにおけるサイテーションの効率的な獲得は、マップエンジンの検索上位を獲得する可能性を高めます。
- そもそもサイテーションとはなにか
- サイテーション獲得するにはどのような対策が必要か
といったことを理解しておくことをおすすめします。本記事では「サイテーションについて」詳しく解説します。
Googleマイビジネスの検索上位を狙っているビジネスオーナーや集客担当者は必見です。
サイテーションとは?
サイテーション(Citation)とは、「引用・言及」を意味する言葉です。主にWEBマーケティングやSEO分野において使われることが多く、「企業名・サイトURL・電話番号などがインターネット上で言及・引用されること」を指します。
ここでいうインターネット上とは、Google・Yahoo!検索、各種SNS、ブログ、ポータルサイトなど、オンライン上のあらゆるコンテンツのこと。それらのコンテンツ内で、被リンクなしのテキスト形式で言及されることがサイテーションなのです。
以下のツイートではテキストで「RESERVA」と記載されているため、サイテーションを獲得した例となります。
クレアネットの代表のブログ更新しました! 予約システムに関してのRESERVAさん https://t.co/j99iLjXNDQ
— クレアネット@谷美輝 (@yoshiteru_tani) September 28, 2021
サイテーションのMEO(ローカルSEO)効果について
サイテーションは、MEO(Map Engine Optimization)つまりローカルSEOにも効果があるとされています。
そもそもGoogle公式ではサイテーションがMEOに直接的な影響を与えることは明言しておりません。しかし一方では、ローカル検索結果(Google Map)の掲載順位において「ビジネスの知名度」が重要であると公式ガイドラインに記載されています。
知名度とは、ビジネスがどれだけ広く知られているかを指します。ビジネスによっては、オフラインでの知名度の方が高いことがありますが、ローカル検索結果のランキングにはこうした情報が加味されます。たとえば、有名な博物館、ランドマークとなるホテル、有名なブランド名を持つお店などは、ローカル検索結果で上位に表示されやすくなります。
つまりサイテーションを集めることは、ビジネスの知名度アップに貢献するため、間接的にMEO効果があると考えられています。
サイテーションされる項目
検索エンジンがサイテーションとして認識する項目は次の4つです。
- ビジネス名(会社名、ブランド名、個人名、Webサイト名)
- 住所
- 電話番号
- テキストURL
例えば、ビジネス名であれば「株式会社〇〇」と正式社名を記載しなければなりません。略称などはNGとなります。
住所・電話番号に関しても、Googleマイビジネスに登録している情報と完全一致であることでサイテーションとして認識されます。
テキストURLは「https://digital.reserva.be/」のように、インターネット上で言及・引用されたものがサイテーションとなります。
「サイテーション」と「被リンク」は異なる
サイテーションと被リンクは混同しやすいSEO施策です。
それぞれの違いは以下の通りです。
SEO施策名 | 詳細内容 | 例 |
サイテーション | テキストのみ | RESERVA Digital |
被リンク | リンクが設定されている | RESERVA Digital |
つまり、
- 被リンクは直接WebサイトのURLリンクが紐づくもの
- サイテーションはリンクが紐づかずテキストのみで言及されるもの
を指します。
ローカルSEO(MEO)はサイテーションが有効であると考えられていますが非公式情報です。逆に被リンクはGoogleが公式に推奨するSEO施策です。
そのため、目的に応じてそれぞれ使い分けることをおすすめします。
サイテーションを獲得するためのポイント
オンライン上で自社のビジネスについて言及されることで、認知度向上につながります。しかしサイテーションは意図的にアクションしなければ、効率的に獲得することはできません。
ここでは、具体的なサイテーション獲得に向けたポイントを紹介します。
SNSやブログでWebサイト名を発信する
TwitterやFacebookなどのSNSで自社のビジネスについて言及されることは、サイテーション獲得として効果的です。
とはいえ、はじめから第三者から言及されることは難しいでしょう。その場合は、自社アカウントや従業員アカウントで、自ら発信することも有効です。
例えば、Twitterでオウンドメディアの最新情報を発信する場合は「最新記事を公開しました」ではなく「RESERVA Digitalの最新記事を公開しました」といったように、ビジネス名を明記することで認知度向上につながります。
その他プロフィール欄に、正式社名、サイトURLを入れることも重要です。これらの情報を更新しておくことで、第三者がリンクを紹介しやすくなります。
NAP情報を正しく登録する
NAP情報とは「Name(名前)」「Address(住所)」「Phone(電話番号)」の頭文字をとった言葉で、Googleマイビジネスの基本情報のことです。
GoogleマイビジネスのNAP情報と完全一致した情報がサイテーションされることで、Googleのクローラーは「知名度がある」と認識するため、ローカルSEO(MEO)の検索結果に好影響を与えます。
NAP情報に関する詳細は以下の記事で解説していますので併せてご覧ください。
→Googleマイビジネスで「NAP」が重要である理由を解説!
影響力にあるメディアに取り上げてもらう
インターネット上で影響力のあるメディアや個人から言及されることも有効です。インターネットの影響力とはサイトのドメインパワーや、SNSのフォロワー数などがあります。
そうした影響力が強いサイトや個人から言及されることで認知度向上につながります。ただし、待っているだけではサイテーション獲得には至りません。積極的にコミュニケーションを働きかけることが重要です。
例えば、
- SNSシェアやリツイートをお願いする
- サイト内で取り上げてもらうように依頼する
などが有効です。その時に、具体的にどういう内容で言及してもらいたいか、必ず入れてほしい文言を含めて依頼するようにしましょう。
ただし、第三者から取り上げてもらう際には注意点があります。詳細は後述します。
自社のサイテーションを調べる方法
自社がどれくらいサイテーション獲得しているか確認する方法を紹介します。
Googleマイビジネスで「口コミ数や写真枚数は頑張って増やしているのに検索上位にならない」といった場合は、サイテーションが影響力している可能性があります。
いくら発信活動をがんばっていても、地域内で知名度が低ければローカルSEO(MEO)の評価は上がらないもの。いかに話題になっているか、言及されているかを意識することが大切です。
そのためにもまずは現在地点の確認から行いましょう。
Yahoo!リアルタイム検索で確認する
Yahoo!リアルタイムはSNS上のサイテーションの数を調べることができます。
無料でかんたんにできるので、まずは自社サイト名、企業名、ブランド名などで検索してみてください。
Googleサーチコンソールで確認する
Googleのサーチコンソールも無料で利用できる検索チェックツールです。
サイトのドメインを登録するだけで、ウェブサイトの流入キーワードや、表示回数、クリック数などを確認できます。
サーチコンソールを未だ登録していない方は、以下よりかんたんな手続きで登録可能です。
→Google Search Console
サイテーションの注意点
最後にサイテーションを獲得する上で覚えておくべき注意点を解説します。サイテーションのポイントはあくまでも自然な形で認知度が広がる仕組みを作ることにあります。
自作自演は行わない
複数のアカウントを登録して第三者に成りすましたサクラのような投稿をしたり、不自然にサイト名や社名を過剰に投稿するような行為は、Googleのポリシーに反するため行わないようにしましょう。
最悪の場合は、Googleからペナルティを受けてしまい、アカウント停止になりかねません。
ネガティブな言及を消すことは難しい
インターネット上の言及は必ずしも肯定的な意見ばかりではありません。むしろ、ネガティブなことの方がSNSで発信したくなるもの。
そのため、サイテーションの中には自社にとって否定的な意見も現れます。そうした意見を目にした場合、削除を求めたくなる気持ちも出てくるでしょう。
しかし、そうした意見を意図的に削除することは難しいですし、労力に成果が見合わないことの方が多いもの。逆にユーザー側は、多少ネガティブな意見があった方が自然と感じますし、肯定的な意見しかなければ「裏があるのではないか・・・」と疑ってしまうものです。
ネガティブな意見が気にならなくなるまで、ポジティブな意見を増やす努力をした方が前向きになれるはずです。
まとめ|サイテーション獲得はローカルSEO(MEO)に有効!
本記事では、ローカルSEO(MEO)施策に有効な「サイテーション」について解説してきました。
サイテーションはインターネット上の言及・引用のことです。サイテーション獲得を増やすことは、インターネット上で自社のビジネス・サービスが認知度向上につながります。
ビジネスの認知度向上はローカルSEO(MEO)に好影響を与えますので、ぜひ「認知度を増やすためにどうすべきか?」という視点でウェブサイトやSNSの運用を行ってみてください。
RESERVA Digitalではローカルビジネスに役立つ情報を定期的に発信しています。GoogleマイビジネスのMEO対策に関する情報も多数発信していますので、ぜひご覧ください。
【免責事項】
当記事に掲載されている情報の正確性については万全を期しておりますが、RESERVA Digitalは閲覧者が当記事の情報を用いて行う一切の行為について、何らの責任を負うものではありません。当記事の情報に起因して閲覧者その他の第三者に生じた損害につき、当社としては責任を負いかねますので御了承ください。Googleマイビジネス機能に関するご不明点は、Googleまでお問い合わせください。
参考:Googleマイビジネスヘルプ