「コワーキングスペースの収益率を上げたいけど、ポータルサイトの手数料が高い…」「直接予約を増やしたいけど、具体的な方法がわからない…」。
こうしたコワーキングスペース経営のお悩みをお持ちではありませんか?
個人事業でコワーキングスペース・レンタルスペースを運営している場合、集客や売上管理などもすべて一人で行う必要があります。普段の忙しさから、「集客改善策をじっくり考える余裕がない」と感じてしまうのも無理はありません。
そこで本記事では、コワーキングスペース・レンタルスペースの集客アップ方法を紹介します。ここで紹介することを全て一度にやるのは難しくても、ひとつずつ取り組むことで、確実に集客力がアップしますよ。
出来ることが増えれば、ポータルサイトに頼らずとも予約件数を増やせるので、収益アップが見込めます。ぜひ、本記事を保存版として定期的に参考にしてみてください。
コワーキングスペース経営の現状
一般社団法人大都市政策研究機構が公表した「日本のコワーキングスペースの拡大(2021年2月時点・速報)」によると、国内のコワーキングスペース施設数は全国で1379件となっています。
これは2019年の799件に比べて約1.73倍となっており、年々増加していることがわかります。とりわけ新型コロナウイルス感染拡大によってテレワークが普及したことも、コワーキングスペースの店舗数増加の大きな要因となりました。
また、これまでコワーキングスペースといえば大都市圏が中心でしたが、近年では地方の施設数も増加しています。観光庁では地方創生を目的に「ワーケーション」も推進しており、場所にとらわれない柔軟な働き方を実現する環境が整いつつあります。
ワーケーションとは?
Work(仕事)とVacation(休暇)を組み合わせた造語。テレワーク等を活用し、普段の職場や自宅とは異なる場所で仕事をしつつ、自分の時間も過ごすことです。余暇主体と仕事主体の2つのパターンがあります。
コワーキングスペースの普及率
LINEリサーチが行った、国内20歳以上の男女を対象にした調査によると、コワーキングスペースの認知率は全体で52%です。しかしながら、利用経験がある人の割合は全体で8%となっており、さらに継続的に利用している人はわずか2%であることがわかりました。
利用率が伸びない要因としては、
- コンプライアンスや機密保持の観点から
- リモートで対応できる業務ではない
- 利用額が高く気軽に使えない
- そういった施設があることを知らない
といった声が上がっています。
もちろん近年では、フリーランスや副業人材など、時間・場所にとらわれない働き方を実践する人も増えているため、そのような方にとってコワーキングスペースは必要でしょう。
しかし、現状ではコワーキングスペースを積極的に活用する方は少数派であることがわかります。
参照:流行体感から読み解くサービス未来予測 流行予想シリーズ ~コワーキングスペース編~|LINEリサーチ
海外のコワーキングスペース事例
国内におけるコワーキングスペースは「オフィスの代用」という認識が強いようです。
そのため、国内のコワーキングスペースでは、
- 静かで仕事に集中できる
- Wi-Fiやプリンターなど設備が充実している
- 駅から近い
といった利便性が重視される傾向があります。
一方、海外ではコワーキングスペースに求める役割が少々異なります。海外では利便性だけではなく、「人々の交流」が重視されています。例えば、ボルダリングやスポーツジムの併設、さらにペットを連れていけるコワーキングスペースもあり、趣味を通じて交流ができる機会を設けています。
さらに、コワーキングスペース内でセミナーや交流会も頻繁に開催されているのが特徴です。
日本貿易振興機構(ジェトロ)の調査によると、「新たなビジネスネットワークやビジネス機会の拡大に創出につながった」と回答した割合は70%にものぼることがわかっています。
一人で集中できる環境が求められている日本とは真逆といえるでしょう。
参照:米国におけるワーキングスペースの現状|日本貿易振興機構(ジェトロ)
ただし、日本でも働き方の多様化や価値観の変化が起きていますので、今後は海外のような「交流の場としてのコワーキングスペース」が増えていくことは十分に考えられます。
コワーキングスペースの売上アップのポイント
コワーキングスペースの売上を増やすためには、色々な打ち手があります。例えば、近年ではSNSで積極的に発信している店舗も増えています。
しかしながら、SNSだけがコワーキングスペースの売上アップ方法とは限りません。
大切なことは、課題に合った施策を戦略的に取り組むことです。そのためにも、まずは「売上構造」を理解し、どこに課題があるかを知ることが重要です。売上構造と聞くと難しく感じるかもしれませんが、とてもシンプルです。
コワーキングスペースの売上 = 利用者数 × 客単価 × リピート率
コワーキングスペースではビジター利用と会員利用のいずれか、あるいは両方が設定されています。いずれの場合でも、利用者数を増やし、1名あたりの単価を高め、リピートしてもらうことが重要です。
コワーキングスペースの売上を効率的に増やすためには、「利用者数」「客単価」「リピート率」のどこに課題があるかを見極め、それぞれに適した施策を行うことが大切です。
たとえば、リピート率を上げるためには、きめ細かなサービスを徹底し顧客満足度を高め「次も利用しよう」と感じてもらうことが大切です。
逆にリピート率が低い状態は顧客満足度が低いことが考えられます。いくら広告やSNSを活用して新規利用者を増やそうとしても、穴が空いたバケツに水を汲むようなもの。
かけた労力に対して、思うような成果にいたらないこともあります。仮に短期的な売上が作れたとしても、次第に売上低下につながる可能性が高いでしょう。
続いては、客単価・来店数・来店頻度を増やす方法を具体的に紹介します。
利用者数を増やす方法
コワーキングスペースの売上を増やすには、利用者数を増やすことが最優先です。店舗の所在地を知ってもらったり、同業他店よりも魅力的なメニューを増やすことで、利用者数が徐々に増えていくでしょう。ここでは利用者数を増やす方法を6つ紹介します。
サービスメニューを増やす
サービスメニューを増やすことで、幅広い利用者にアプローチできるようになります。コワーキングスペースを活用したいユーザーの目的は人によってさまざま。たとえば、「一人仕事が集中できる環境が良い」「Wi-Fi、サイドモニター、プリンターなど設備が充実しているところが良い」「撮影会で利用するため、撮影機材が充実しているところが良い」といったものがあります。
すべての設備環境を用意するのは予算的に難しいかもしれませんが、ターゲットは誰で、どういったニーズを持っているか?を想定して逆算することで、やるべきことが明確になるでしょう。
ポータルサイトの情報を充実させる
ポータルサイトに掲載している場合、お店の紹介文を定期的に見直すことをおすすめします。その際、人気の高い店舗の紹介文を参考にしましょう。人気の店舗は、紹介文がとても丁寧に書かれていて、安心感を得られるような内容になっていることが多いです。
ただし、あくまでも参考程度にとどめ、文章のコピーは絶対に避けるべきです。もしコピーが発覚した場合、最悪はアカウント停止になります。
メルマガを発信する
過去に利用いただいたお客様宛にメルマガを発行するのも有効です。最新情報、キャンペーン情報、予約空き状況などを発信することで、お店のことを思い出してもらえるようになります。
ただし、売り込みのようなメルマガはイメージを損ねる可能性があります。あくまでもお客様に役立つ情報提供といった姿勢で行いましょう。
クーポンを発行する
新規限定クーポン、季節限定クーポンなどを発券するのも有効です。ただし、頻繁に発券し続けると、クーポンが使えない時期の売上が下がる可能性があります。そのため、利用期間・利用時間に制限を設け、限定感を持たせるようにしましょう。
SNSで発信する
Twitter、Instagram、Facebook、YouTubeなどSNSの活用は今の時代では必須です。ただし、「コワーキングスペースは当店をぜひご利用ください」といった投稿は独り言のようなもの。SNSはユーザーと交流することで効果を発揮します。
たとえば、ユニークな投稿でバズを狙うバズマーケティングや、著名インフルエンサーに紹介してもらう方法もあります。インフルエンサーに依頼する際は、あくまでも企業案件であることをきちんと公表するようにしましょう。
Googleビジネスプロフィールに登録する
Googleビジネスプロフィールとは、Googleが無償で提供するビジネスオーナー向けの情報管理ツールです。Googleビジネスプロフィールにコワーキングスペースの情報を登録することで、Googleマップに表示されるようになります。
たとえば、上野にコワーキングスペースを展開している場合、上野にいるユーザーが「近く コワーキングスペース」と検索した場合、自社のビジネスが上位に表示される可能性があります。
検索上位化にはお金が掛からないため、広告費用を掛けずにオンライン上の集客が可能です。Googleビジネスについて詳しく知りたい方は以下をご覧ください。
→「無料で使える集客ツール!Googleマイビジネス活用講座 」
収益率を改善する方法
予約数を増やすだけでは、収益率が思うように増えないことがあります。コワーキングスペースの収益率を高めるためには、極力コストを抑えることが大切です。ここでは、収益率を改善する方法を3つ解説します。
無人化で人件費を抑える
コワーキングスペース運営において、家賃以外に掛かる費用といえば人件費が挙げられます。無人化を実現すれば、人件費の抑制にもつながります。
たとえば、東京都内の最低賃金は1041円(令和3年)ですが、スタッフ1名を常駐させた場合、1日10時間で1万円以上の負担が発生します。365日稼働した場合は365万円。さらにスタッフが遠方から通勤する場合は交通費の支給や、条件によっては社会保険の加入も必要です。
もちろんスタッフを配置することで、サービスレベルの向上も期待できますが、単に受付に座っているだけであれば付加価値は生まれません。近年では、フィットネスジムやコンビニでも無人化を導入しているケースが増えています。
本当にスタッフを配置する必要はあるかを見極め、配置する場合はそれに見合った付加価値が生まれているかを考える必要があります。
直接予約件数を増やす
コワーキングスペースの多くはポータルサイトに掲載しています。ポータルサイトに掲載すれば、集客を代わりに行ってくれるため、予約件数アップにつながります。しかし、ポータルサイトは無料で掲載できる代わりに、手数料をとることで成立しているビジネスモデルです。
中には30%以上の手数料が発生するサービスもあり、仮に1カ月の売上が100万円の場合は手数料を引かれると70万円となります。そこから、家賃、ガス光熱費、人件費、清掃費、インターネット代などを支払うと、ほとんど手元に残らないことになります。
当然、お店のHPなどから直接予約が入れば手数料は掛かりませんので、丸々利益となります。オープン当初などは認知度獲得のためにポータルサイトの利用有効ですが、徐々に直接予約件数を増やすようにしていくべきでしょう。
オプションメニューを増やす
コワーキングスペースのオプションメニューを増やすと利用者にとっての利便性が向上します。たとえば、プリンター、フリードリンク、充電器、ロッカーサービス、郵便物・宅配便転送サービスなどがあります。
どういったオプションメニューを導入するかは、エリア内の競合他店情報をチェックしたり、利用者にアンケートを取るなどしてニーズを把握すると良いでしょう。
コワーキングスペースの集客アップにRESERVA予約システムが役立つ理由
ここまでコワーキングスペースの売上アップに役立つ方法を紹介してきました。しかし、一気にやろうとすると手間が掛かりますし、個人事業などスモールビジネスの場合は、日々の忙しさから、なかなか新しいことにチャレンジできない場合もあるでしょう。
そこで役立つのが「RESERVA(レゼルバ)予約システム」の活用です。RESERVA予約システムはクラウド型のオンライン予約システムで、国内20万社以上が導入する実績あるサービスです。コワーキングスペース運営に役立つ豊富な機能を活用できます。
ここからはRESERVA予約システムがコワーキングスペースの売上アップに役立つ理由を解説します。
豊富な機能を無料から使える
RESERVA予約システムは無料プランから利用できます。無料というと、期間制限があったり、使える機能が少ないのではないかと懸念されるかもしれません。
しかし、RESERVAでは無料プランでも30種類以上の機能を期間制限なしで利用できます。さらに有料プランにアップグレードすれば、80種類以上の機能を利用できるようになります。
費用は月額定額制なので、負担の少ないリーズナブルな金額で利用できるのが特徴です。
活用マニュアル・サポートが充実している
RESERVAでは、記事や動画でのマニュアルが充実していますので、ITツールの操作が苦手な方でも、手順に沿って進めるだけで利用できます。
その他にも、不明点があればメールや電話サポートにも対応しています。使い方に困ったときはいつでも気軽に相談可能です。
※電話サポートはエンタープライズプラン以上
外部システムとの連携が豊富
RESERVA予約システムは、外部のシステムとの連携も充実しているのが特徴です。たとえば、オンラインミーティングツールの「Zoom」や、スマートロックシステムの「RemoteLOCK」「Akerun」と連携しています。
連携ツールは定期的に増えているため、コワーキングスペース運営に役立つ便利な機能が今後も増える可能性があります。
コワーキングスペース経営に役立つRESERVAの機能紹介
クーポン発行機能
クーポン発行機能は、予約促進に役立つ割引クーポンを発行することができます。上手に活用すれば新規顧客獲得やリピート率向上に役立ちます。
RESERVAのクーポン発行機能は、割引額や発行条件(有効期限・利用回数・発行対象)などを柔軟に設定できます。
クーポン発行機能を詳しく知りたい方は以下をご覧ください。
→クーポン機能でリピート率を上げる!導入前の基礎編【RESERVA機能紹介】
メルマガ・DM機能
メルマガ・DM配信機能は、会員登録いただいた顧客に向けて、最新情報やキャンペーン情報などを発信する際に役立つ機能です。
メルマガ・DM発信では、積極的に売り込もうとするのではなく、お客様に役立つ情報だけを発信します。そうすることで、お店に対するロイヤリティ(愛着・信頼度)を高めることが可能です。
信頼関係を築くためには、お客様が来店したときだけではなく、日常から接することが大切であり、メルマガ・DMがその役割を担います。良好な信頼関係が保てれば、他店と比較されることなく再来店いただけるようになるでしょう。
メルマガ・DM配信機能を詳しく知りたい方は以下をご覧ください。
→メルマガ配信機能でリピーターを増やそう!【RESERVA機能紹介】
スマートロック機能
スマートロックとは、物理的な鍵の代わりにスマートフォンアプリや暗証番号などを利用して施錠管理や入退室管理を行う電子鍵システムです。RESERVA予約システムでは、クラウド型スマートロックシステム「Akerun(アケルン)」との連携機能を導入しています。
フィットネスジム運営でスマートロック機能を活用することで、来店予約・来店処理・料金徴収まで自動処理を実現し、無人フィットジム運営が可能になります。
専属トレーナーのマンツーマンレッスンや、シェアトレーニングジムの運営にも最適な機能です。
スマートロック機能を詳しく知りたい方は以下をご覧ください。
→キーレスで予約施設への入退室をスマート化!スマートロック「Akerun」との連携機能をリリース
レビュー機能
RESERVA予約システムの「レビュー収集機能」は、顧客からのレビューやクチコミをRESERVAの管理画面内に表示することが可能です。レビュー・クチコミは、店舗・サービスの客観的な評価を数値で可視化できます。
お店に来店したことがないユーザーからすれば、口コミ・レビューは参考になる情報減です。たとえネガティブなレビューであっても、きちんと返信し誠実さをアピールすることも有効です。
定期課金(月額プラン)機能
定期課金(月額プラン)機能は、ユーザーが契約する月額費用を自動で徴収する機能です。月額プラン機能を活用することで自動決済できるため、支払い・請求にかかわる手間が減り、業務効率化につながります。
契約プランごとに、毎月の利用可能回数や時間制限を設定できます。たとえばフィットネスジムでは、「月4回まで利用可能」とするなど利用回数の上限を設定することで、月額会員限定コースなどに活用できます。
定期課金機能を詳しく知りたい方は以下をご覧ください。
→月額プラン機能の概要・使い方【RESERVA機能紹介】
RESERVA予約システムを導入して予約アップを実現した事例
ここではRESERVA予約システムを導入したことで、実際に売上アップにつながったコワーキングスペースの実例を紹介します。
【RESERVA予約システム導入後の状況】
コワーキングスペースを経営するNさんは、予約管理のシステム化にRESERVA予約システムを導入しており、日々発生する予約管理の効率化を実現しています。
- 導入プラン:エンタープライズプラン
- 導入後の効果:
いかに従業員の時間を使わずに、予約受付・サービス提供・決済完了まで自動化させるかを考えた中で、予約システムの導入を検討。特に、スタッフの使いやすさを最優先に考えた上で、操作性や画面の見やすさといった観点からRESERVA導入にいたった。
期間限定クーポンの発券や、アンケート機能活用による顧客レビュー収集などを活用し、お客様満足度を高めるための店舗づくりに参考にしている。
まとめ
本記事では、コワーキングスペースの売上アップの方法と、RESERVA活用法について解説しました。紹介したように、「予約数」「客単価」「リピート率」に着目することで、課題や打ち手が見つかりやすくなります。
本記事の内容とRESERVA予約システムを活用してぜひ売上アップに挑戦してみましょう。RESERVA予約システムは無料から使えるクラウドサービスです。コワーキングスペース・レンタルスペースの導入事例・売上アップ事例も豊富ですので、ご興味のある方はぜひ試してみてください。