ポータルサイトは無駄?ネイルサロンの売上アップの新常識を紹介|モデルケース紹介付き

ポータルサイトは無駄?ネイルサロンの売上アップの新常識を紹介|モデルケース紹介付き

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「広告費ばかりかかって売上が増えない…」「新規顧客がリピートしない…」。このようにネイルサロン経営にお悩みではありませんか?

個人事業でネイルサロンを経営している場合、接客サービス以外の顧客管理や売上管理などもすべて一人で行う必要があります。普段の忙しさから、「売上を増やす方法をじっくり考える余裕がない」という人も多いです。

そこで本記事では、ネイルサロンの売上アップ方法12選を一挙紹介します。いきなりすべてに取り組むのは大変ですが、ひとつずつ取り組むことでポータルサイトに依存することなく売上アップが見込めます。仮に1カ月に1つずつ取り組めば1年間ですべて実施できます。

すべてができるようになった頃には、今より時間に余裕をもちながら売上アップが見込めます。ぜひ、本記事を保存版として定期的に参考にしてみてください。

ネイルサロン経営の現状

ネイルサロンの市場規模

日本ネイリスト協会が発刊した「ネイル白書2020」によると、全国のネイルサロンの店舗数は2020年時点で2万8,150件にのぼります。さらに、ネイルサービス市場規模は2,344億円となっており、2005年から1,000億円以上増加しています。

市場規模が拡大した要因としては、主に2点が挙げられます。

  1. SNSの普及によってお洒落なネイルが注目されるようになった
  2. 特別な資格・機器が不要であるため、個人でも独立開業しやすい

成長産業として店舗数を拡大し続けていますが、コロナ禍によって1店舗あたりの収益は全体的に悪化しています。徐々に客足も戻りつつありますが、コロナ禍の収束が見えない中、顧客獲得競争は以前に増して厳しくなっていくと予想されます。

ネイルサロンの平均売上

ネイルサロン1店舗あたりの平均売上はどれくらいでしょうか。厚生労働省の統計によると美容業の1日平均単価、平均客数は次の通りです。

  • 平均単価:6,118円
  • 平均客数(平日):10人
  • 平均客数(休日):13.9人

出典:生活衛生関係営業経営実態について(美容業 結果の概要)|厚生労働省

このデータには「美容サロン」も含まれているため、ネイルサロンはもう少し平均単価が低くなると考えられます。仮に5,000円とした場合、ネイルサロンの平均売上を算出します。

平均売上は、「客単価×客数×日数」の計算式で求められます。

  • 平日売上:5,000円×10名(1日)×18日=900,000円
  • 休日(土日)売上:5,000円×13.9名(1日)×8日=556,000円
  • 1カ月の売上高:1,456,000円

※休業日を月4日とした場合

平均データから算出すると、1か月あたりの平均売上は約145万円です。単純計算ですが、年商は1,740万円(145万円×12カ月)となります。

ここから、家賃・光熱費・スタッフ賃金・材料費・広告宣伝費などの経費が掛かりますので、それらを売上から差し引いた金額がおおよその年収となります。

出店地域・スタッフ数・営業日数によって変動するので一概にはいえませんが、ひとつの目安として参考にしてください。

ネイルサロンの売上アップのポイントは3つ

ネイルサロンの売上を増やすためには、色々な打ち手があります。近年ではSNSを活用して積極的に発信活動を行っている人も増えています。

「今の時代SNS活用が大事」という言葉はよく聞かれますが、SNSが必ずしも最適な課題解決方法であるとは限りません。

大切なことは、お店の課題に合った施策を戦略的に取り組むことです。そのためにも、まずは「売上構造」を理解し、どこに課題があるかを知ることが重要です。売上構造と聞くと難しく感じるかもしれませんが、とてもシンプルです。

美容室の売上構造 = 客単価 × 来店数 × 来店頻度

たとえば、客単価5,000円、年間来客数1,000人、平均来店頻度3回とした場合の売上は以下の通りです。

売上高=5,000円×1,000人×3回=1,500万円(年間)

お店の売上を効率的に増やすためには、お店の課題が「客単価」「来店数」「来店頻度」のどこにあるかを見極め、それぞれに適した施策を行うことです。

たとえば、来店頻度を増やすためには、一人のお客様の満足度を徹底的に高め、「また次も予約したい」と思ってもらうことが大切です。

顧客満足度が低いまま、広告宣伝やSNS発信をしても、穴が空いたバケツに水を汲むようなものです。短期的に売上が作れたとしても、やがて売上低下につながるでしょう。

続いては、客単価・来店数・来店頻度を増やす方法を具体的に紹介します。

客単価を上げる方法4選

ネイルサロンの客単価を上げる方法を4つ紹介します。

既存メニューの価格を見直す

ネイルサロンの売上をアップするためには、適正価格で提供することが必須です。「大手の価格に合わせないと顧客が集まらない」と感じるかもしれませんが、低価格競争は資本力が大きい会社しか生き残れません。

また、安さを求めて来店した顧客は、さらに低価格なネイルサロンがあればすぐに乗り換えてしまうため、リピーターにつながりにくいとされています。

低価格を売りにするのではなく、適正価格を設定した上で、他の部分で自店舗の強みをアピールすると良いでしょう。たとえば「一人あたりの施術時間を長くする」「ネイルのデザイン性を磨く」などが挙げられます。

オプションメニューを増やす

基本メニュー以外にオプションメニューを増やすのも有効です。たとえば、以下のようなオプションメニューが考えられます。

  • ストーンや3Dなどの追加アート
  • ハンドマッサージ、パックなどのハンド・フットケアサービス
  • ヘッドマッサージなどネイル以外のサービス

追加オーダーしやすい価格であれば、お客様も「せっかくならお願いしようかな」といった気持ちになりやすいですし、あらかじめオプションメニュー表を用意しておけば、案内もしやすくなります。

店頭で物販を行う

ハンドクリームやネイルオイルなどのハンドケア商品を店頭で販売すれば、売上アップが見込めます。

ただし、商品を並べておくだけで勝手に売れることはありませんし、無理に押し売りをするとお客様も引いてしまうでしょう。

ポイントとしては施術で実際に使ってみたり、SNSで普段から発信をしながら、自分自身が心からおすすめできる商品を「紹介する」といった姿勢が大切です。

オンラインサービスを始める

近年ではコロナ禍の影響もあり、自宅でネイルのセルフケアを行う方も増えています。そこで、「ネイリストが教えるネイルサロン講座」をオンラインで提供するのもおすすめです。

空き時間を有効活用できますし、オンラインであれば全国どこでも・誰にでもサービスを提供できます。

来店客数を増やす方法4選

来店数を増やすには、お店の存在を知ってもらうことが必要です。ここでは、ポータルサイト掲載以外で、来店客数を増やす方法を4つ紹介します。

紙チラシ(ポスティング)を行う

古くからある方法ですが、店舗近郊への紙チラシ配布は現在でも効果が高いアプローチ手法です。クーポン券などを付ければ、より高い来店効果が見込めます。

ポスティング会社に依頼をすれば、チラシデザインの作成から配布までワンストップで行ってくれるので、手間もかかりません。

自身でチラシデザインを作成し、ポスティング会社に持ち込めばデザイン費用も抑えらえます。

Web広告(Google広告、Yahoo!広告、SNS広告)

GoogleやYahoo!などの検索エンジンではWeb広告を掲出できます。ポータルサイトの場合は掲載期間や広告サイズによって広告費用が決まることが多いですが、Web広告の場合はクリック課金制なので、閲覧された分しか広告費用が掛かりません。

また、Web広告は広告代理店を経由しなくとも、自分自身で運用が可能です。ただし、初心者にはやや難しく感じる可能性があるため、最初は広告会社にお願いし、ノウハウを学びながら徐々に自身で運用してみると良いでしょう。

Googleビジネスプロフィールを活用する

Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)とは、Googleマップにお店の情報を掲載できるサービスです。

無料で利用できる上、MEO対策を行うことで検索上位に表示されるようになるため、ポータルサイトよりも集客力が高くなる可能性もあります。

Googleビジネスプロフィールの基本や、MEO対策の詳細は以下の記事をご覧ください。
無料で使える集客ツール!Googleマイビジネス活用講座

ブログやSNSを発信する

ブログも新規客を増やすために有効な手法です。ブログでお店の最新情報を発信できますし、SEOを意識したブログを書けば、検索結果上位に掲載されるため、お店の認知度向上にもつながります。

またSNSも有効な手段です。特におすすめはInstagramです。最近ではポータルサイトよりも、Instagramでネイルデザインを検索し、好みのデザインのお店に予約する方も増えています。

リピート率を増やす方法4選

既存顧客のリピートを増やすことはとても大切です。なぜなら、新規客を増やすよりもリピートを増やす方が効率的で、売上の安定化につながるからです。

極端な話、リピーターだけで予約が埋まるようになれば、無理に新規客を増やす必要はなくなり、逆にお客様からの紹介だけで新規が増えるようになります。ここではリピート数を増やす方法を4つ紹介します。

限定メルマガを発信する

過去に来店いただいたお客様に対して、メルマガを発信することは有効な方法です。送る内容は無理に再来店を促すものではなく、お客様に役立つ情報提供が良いでしょう。

過度な値引きやしつこいキャンペーン案内は、押し売り感が出てしまい、お客様の気持ちが引いてしまうためです。

たとえば、次のような内容がおすすめです。

  • ネイルを長持ちさせる方法
  • 自宅でできるリラクゼーション方法
  • 最新のトレンド情報

プロのネイリストならではの情報をプレゼントする意識を持つことで、お客様との信頼関係が深まります。

割引クーポンを発行する

お客様がお得に感じられるようなクーポン発行も有効な方法です。たとえば、次のようなクーポンが考えられます。

  • 来店から半年以上経過したお客様限定の割引クーポン
  • 誕生月を迎えるお客様限定の割引クーポン
  • オプションメニューの無料クーポン

クーポン発行のポイントは、理由を明確にすることです。「久々に来店いただきたいので」「オプションメニューを体感いただきたいので」といったように、無闇に値引きしているわけではないことを伝えることが大切です。

事前決済割引を行う

事前決済割引とは、予約と同時にクレジットカード決済をしてもらうことで割引を適用する方法です。予約時に決済が完了すれば、予約当日の無断キャンセル・直前キャンセルの抑制にもつながります。

DM(ダイレクトメール)を送る

来店いただいたお客様に、お礼メールを送ることで、信頼関係を深めることができます。不特定多数の相手に配信するメルマガと異なり、DMはダイレクトに届くため、より一人ひとりに最適なメール配信が可能です。

たとえば、来店いただいた2週間後に「その後ネイルの調子はいかがですか?」と状況確認メールを送ったり、誕生日に「お誕生日おめでとうございます。素敵な1日をお過ごしくださいね。」と送ることで、好印象を与えることができます。

ネイルサロンの売上アップにRESERVA予約システムが役立つ理由

画像参照元:RESERVA公式サイト

ここまでネイルサロンの売上アップに役立つ方法を紹介してきました。しかし、すべてを一気にやろうとすると時間と手間が掛かりますし、個人経営や少人数で運営している場合は、日々の業務の忙しさから、なかなか新しいことにチャレンジできないこともあるでしょう。

そこで役立つのが「RESERVA(レゼルバ)予約システム」の活用です。RESERVA予約システムはクラウド型のオンライン予約システムで、国内20万社以上が導入する実績あるサービスです。ネイルサロンやリラクゼーションサロンなど美容系サロンでも多数導入されています。

ここからはRESERVA予約システムがネイルサロンの売上アップに役立つ理由について解説します。

機能が豊富

RESERVA予約システムの大きな特徴は機能が豊富である点です。ビジネスに役立つ各種機能が80種類以上備わっており、集客・予約・決済・フォローにいたるまで、各フェーズの自動化・効率化をサポートします。

無料から使える

RESERVA予約システムは無料プランから利用できます。無料というと、期間制限があったり、使える機能が少ないのではないかと懸念されるかもしれません。

しかし、RESERVAでは無料プランでも30種類以上の機能を期間制限なしで利用できます。有料プランにアップグレードすれば、さらに便利な各種機能を利用できるようになります。

月額定額制なので高額なソフトウェアを購入する必要がなく、リーズナブルな費用で利用できるのが特徴です。

活用マニュアル・サポートが充実

RESERVAでは、記事・動画でのマニュアルが充実していますので、ITツールの操作が苦手な方でも、手順に沿って進めるだけでかんたんに利用できます。

その他にも不明点があればメールでの相談も可能です。エンタープライズプラン以上を契約いただくことで、電話サポートにも対応しているため、使い方に困ったときはいつでも気軽に相談可能です。

ネイルサロン経営に役立つRESERVAの機能紹介

RESERVA予約システムはビジネスに役立つ機能が80種類以上備わっています。ここでは、数ある機能の中でもネイルサロンの売上アップに役立つ機能を5つ紹介します。

各機能の使い方を詳しく知りたい方は、関連記事もあわせてご覧ください。

予約リマインドメール

予約リマインドメール機能は、予約頂いたお客様に対して予約日時の再確認を促す自動配信メール機能です。

リマインドメールを受け取ることで、もし予約を忘れていた場合でも思い出してもらえるため、直前キャンセル・無断キャンセル(ノーショー)の防止につながります。また、予約者への気遣い・ホスピタリティといった効果があります。

予約リマインドメール機能を詳しく知りたい方は以下をご覧ください。
予約リマインドメール機能で無断キャンセルを防止【RESERVA機能紹介】

事前決済機能

RESERVA予約システムでは、予約時のクレジットカードによる事前決済受付ができるほか、事前決済割引を設定できます。オンラインカード決済時割引を上手に活用することで、事前決済の促進や、予約当日のお会計業務負担軽減および業務効率化につながります。

事前決済機能を詳しく知りたい方は以下をご覧ください。
オンラインカード決済時割引で事前決済を促進しよう!【RESERVA機能紹介】

クーポン発行機能

クーポン発行機能は、予約促進に役立つ割引クーポンを発行することができます。クーポン機能を上手に活用することで新規顧客獲得やリピート率向上に役立ちます。

RESERVAのクーポン発行機能は、割引額や発行条件(有効期限・利用回数・発行対象)などを柔軟に設定できます。

クーポン発行機能を詳しく知りたい方は以下をご覧ください。
クーポン機能でリピート率を上げる!導入前の基礎編【RESERVA機能紹介】

メルマガ・DM機能

メルマガ・DM配信機能は、予約や来店時にメールアドレスを登録した顧客に向けて、最新情報やキャンペーン情報などを発信する手法のことです。

近年では、積極的に売り込むことをせずにお客様に役立つ情報だけを発信し、お店のロイヤリティ(愛着・信頼度)を高めるためにメルマガを活用する方も増えています。

たとえば、最新のトレンド情報、スキンケアに役立つ情報、お店の近況などを送ることで、お客様に「いつも役立つ情報を送ってくれる」「気にかけてくれている」と感じていただけます。

信頼関係を築くためには、お客様が来店したときだけではなく、日常から接することが大切です。良好な信頼関係が保てれば他店と比較されることなく再来店いただけるようになります。

メルマガ・DM配信機能を詳しく知りたい方は以下をご覧ください。
メルマガ配信機能でリピーターを増やそう!【RESERVA機能紹介】

Zoom連携機能

RESERVA予約システムでは、ビデオチャットツール「Zoom(ズーム)」連携機能が備わっており、管理画面上でオンラインメニューの作成から予約リンク作成、オンライン決済までワンストップで利用可能です。

「オンラインネイルサロン」「オンラインネイルスクール」といったオンラインサービス運営の効率化を実現します。

Zoom連携機能を詳しく知りたい方は以下をご覧ください。
Zoom連携機能でオンラインメニューを作成!【RESERVA機能紹介】

RESERVA予約システムを導入して売上アップを実現した事例

ここではRESERVA予約システムを導入したことで、実際に売上アップにつながった実例を紹介します。

紹介する事例はネイルサロンではなくリラクゼーションマッサージですが、店舗来店型サービスというビジネスモデルとして参考になる点も多いでしょう。

【RESERVA予約システム導入後の状況】

ハワイアンマッサージサロンA店は、1日2組限定で営業しており、常に予約が満枠の人気店です。

  • 導入プラン:ゴールドプラン/月額11,000円(税込)
  • 導入後の効果:

予約希望者は予約空き状況がリアルタイムにわかるようになったことで、日程確定に掛かる手間がほぼゼロになった。施術後は自動的に「サンキューメール」が送られることで、顧客フォローまで自動化を実現し次回来店の促進ができるようになった。

集客は掲載費用が掛かるポータルサイトを一切使わず、SNS・Googleビジネスを中心に活用し、広告宣伝費を掛けない集客モデルの構築を実現した。

事務業務の負担が減ったことで、空いた時間を使ってオプションメニューの充実化や、スキル向上のためのセミナーに参加し、大手サロンにはない独自路線のサービスを実現。クチコミや紹介により、新たな顧客獲得にも成功している。

RESERVAを導入したことで、予約・決済・フォローまでを完全自動化し、オーナー自身は一人ひとりのお客様に対する、きめ細かなサービス提供ができるようになりました。その結果、新規で来店いただいたお客様は90%以上がリピーターという驚異のリピート率を実現しています。

ゆくゆくはZoomを活用したオンラインサービスなどの展開も検討されているとのことで、RESERVA活用によってビジネス成長につながった好例です。

まとめ

本記事では、ネイルサロンの売上アップの方法と、RESERVA活用法について解説しました。

これまでインターネット予約といえば、大手ポータルサイトが中心でした。しかしポータルサイトは新規割引クーポン目当てのユーザーも多く、リピートにつながりにくいという課題もあります。

RESERVA予約システムは、自店舗のオリジナル予約サイトとして使うことができるため、ポータルサイトのような広告掲載費が掛かりません。紹介したように、「客単価」「来店数」「来店頻度」に売上構造を分解すると、課題や打ち手が見つかりやすくなります。

本記事の内容とRESERVA予約システムを活用してぜひ売上アップに挑戦してください。RESERVA予約システムは無料から使えるクラウドサービスです。美容室の導入事例・売上アップ事例も豊富ですので、ご興味のある方はぜひ試してみてください。

予約システムで、ビジネスを効率化

RESERVA予約は、無料の予約システム。健康診断、貸し会議室、ヨガ教室、スクール、イベント、スタジオ、ホワイトニング、歯科、クリニック、ホテル、宿泊施設などの予約受付に最適。官公庁や地方自治体での導入実績が豊富な予約管理システムです。